最新のITスキルと必要とされる人材像
近年、急激な技術革新により、IT業界では求められるスキルや人材像が大きく変化しています。従来のプログラミングスキルに加え、AIやクラウド、データ活用といった分野での専門性が強く求められています。 それと同時に、企業が今本当に必要としているのは、技術だけに偏らない「人間力」と「適応力」を持った人材です。 本記事では、2025年時点で注目されている最新のITスキルと、企業が求める理想のIT人材像について、詳しくご紹介します。
2025年注目の最新ITスキル
① AI・機械学習(Machine Learning / Deep Learning)
- 画像認識、自然言語処理(NLP)、異常検知などに活用されているAI技術は、あらゆる業界で導入が進んでいます。
- Python、TensorFlow、PyTorchなどのツールを使いこなせる人材は、DXを推進する企業にとって不可欠です。
② クラウド技術(AWS・Azure・GCP)
- クラウド化が標準となった今、サーバーレス開発やマルチクラウド構成の構築・運用ができるスキルは、インフラエンジニアだけでなくアプリ開発者にも求められます。

③ サイバーセキュリティ
- リモートワーク普及やサプライチェーン攻撃の増加により、セキュリティ人材への需要は年々高まっています。
- ネットワーク監視、脆弱性診断、SOC/CSIRT運用などのスキルが重要視されています。
④ DevOps / CI・CD / インフラ自動化
- 継続的インテグレーション/デリバリー(CI/CD)を支えるDevOps環境は、システム開発のスピードと品質向上に直結します。
- GitHub Actions、Jenkins、Terraform、Docker、Kubernetesなどの運用経験が重宝されます。
⑤ 生成AI(Generative AI)・LLMの活用
- ChatGPTやGitHub Copilotなど、生成AIを業務で活用する能力が新しい武器になっています。
- AIを「使う」側のスキルも新たな評価軸として注目されています。

⑥ BIツール・データ分析スキル
- データから価値を生み出す力(データリテラシー)は、すべての職種に求められています。
- Power BI、Tableau、LookerなどのBIツールやSQL、ETL構築経験がある人材は、意思決定のスピードを支える存在です。
企業が求める「理想のIT人材像」とは?
IT業界では技術力が当然求められますが、技術力「だけ」では通用しない時代になっています。
変化の激しい現場で成果を出し、長く活躍できる人材には、総合的な人間力と実行力が求められています。
以下では、企業が理想とするIT人材に共通する3つの力を、より具体的にご紹介します。
● 自律的に学び続ける力
- 技術は日進月歩で進化しています。5年前に主流だったフレームワークや開発環境が、今では使われなくなっているケースも多くあります。
このような環境の中で求められるのが、自ら課題を設定し、自主的に学習を継続できる力です。 - 仕事の合間やオフの時間に、最新の技術トレンドをキャッチアップしている
- 書籍やオンライン学習(Udemy・YouTube・Qiita)を活用してインプットを習慣化している
- 学んだ知識を自分の言葉でアウトプット(SNS・ブログ・社内勉強会)している
- こうした人材は、環境の変化にも強く、企業にとって「育てやすく、伸びしろのある人材」として高く評価されます。
● 課題解決力と提案力
- 企業では、正解が一つとは限らない曖昧な課題に対して、自ら仮説を立て、行動できる人材が重宝されます。
- 言われた通りに動くだけでなく、「なぜやるのか」「より良くするには?」と考えられる
- 開発中のボトルネックや運用課題を自発的に指摘し、改善提案ができる
- 顧客やチームに対し、技術だけでなく業務視点での提案ができる
- このような人材は、単なる「実行者」ではなく、ビジネスに貢献するパートナーとして信頼を得やすくなります。
● 高いコミュニケーション能力
- 「一人で完結する仕事」はITの世界ではごくわずかです。特に以下のような場面で、円滑なコミュニケーションができるかどうかが成功の鍵となります:
- チーム開発におけるレビュー・仕様調整・相談の場面
- 顧客との要件定義や進捗報告、課題共有
- 社内外のマルチステークホルダーとの連携(PM、営業、UI/UX、インフラ など)
- また、異なるバックグラウンドを持つメンバーとの相互理解ができる人材は、グローバル化・多様化が進む開発現場においてますます重要な存在になります。

● 多様性への理解と適応力
- 近年、IT開発の現場では国境を越えたチーム開発が当たり前になってきています。
特にオフショア開発やフルリモート開発、グローバル企業との共同プロジェクトなどでは、異なる言語・文化・価値観を持つ人々と働く機会が増加しています。 このような環境で活躍できる人材に求められるのが、単なる語学力ではなく、**「多様性を理解し、受け入れ、適応できる力」**です。
▸ たとえば、以下のようなスキルや姿勢が重視されます:
- 英語や他言語でのやり取りに抵抗がなく、積極的に意思疎通を図ろうとする姿勢
- 相手の文化的背景や習慣の違いを尊重し、フラットな関係を築ける
- チーム内に複数の国籍・価値観があっても、協調的に行動できる
- タイムゾーンの違い・仕事の進め方の違いにも柔軟に対応できる
- 多様性を受け入れ、チーム全体のパフォーマンスを引き上げられる人材は、グローバル市場でも即戦力として評価されます。
- さらに、「外国籍メンバーとうまく協業できる人材」は、今後のマネジメント人材候補としても非常に期待されています。
IT業界における人材ニーズは「技術だけでは不十分」な時代に突入しています。
企業は、最新技術への理解に加え、課題解決力・人間力・学び続ける姿勢を重視しています。
将来も選ばれるIT人材になるためには、「スキル」だけでなく「姿勢」や「価値観」も磨き続けることが不可欠です。
もしかしたら興味があるかもしれません
せらぼ合同会社ハノイSOS子どもの村を訪問 – 日本からのお菓子を子どもたちへプレゼント
2025年10月24日(金)、日本のIT企業 せらぼ合同会社(Celabo) の 高橋CEO は、ハノイ市カウザイ区マイジック地区にある 「SOS子どもの村ハノイ」(住所:2 Pham Than Duat, Mai Dich, Cau Giay, Hanoi)を訪問しました。
セラボ日本、ハノイSOS子どもの村への寄付開始 ― 孤児院支援を優先する新たな社会貢献活動
日本のIT人材派遣・開発支援企業である せらぼ合同会社(以下、セラボ) は、2025年9月よりハノイSOS子どもの村に対して、毎月300万VNDの寄付を行うことを決定しました。本寄付は、SOS Children's Village Hanoi から正式な許可を得て開始されるものであり、当面は継続的に行われる予定です。さらに、せらぼ合同会社はベトナム国内の他の孤児院についても寄付に関する協議を進めており、今後の支援範囲を広げていく計画です。
ベトナム文化における日本人の驚きと発見 – Celaboの視点から
近年、日本企業の間でベトナムへの関心が急速に高まっています。高い経済成長率、若く活力のある人口構成、そして日越両国の友好関係の深化により、ベトナムは投資先や人材供給国として注目されています。しかし、ビジネスの成功には経済データや人件費だけではなく、文化的背景や価値観の理解が不可欠です。本記事では、日本人から見た「ベトナム文化の驚き」を掘り下げるとともに、IT人材を中心とした人材活用の観点からCelaboが提供できる価値をご紹介します。